ブログは1年続ければ上位層?収益化の現実と、始めたい人へのアドバイス
なぜ今あえて「文章のブログ」なのか
今やコンテンツ系の副業と言えばYouTubeやVlogが定番。華やかだし、稼げそうだし、承認欲求も満たせる。でも、文章のブログには動画にはない強みがあります。
- 情報量が多く、自分のペースでじっくり読める
- リンクをたどって一次情報を確認できる
- 誇大広告や詐欺っぽい情報もすぐに検索することで「本当か?」を検証できる
だからこそ、今も「副業でブログをやってみたい」という人が一定数いるのです。今回はそういった人のために、私が知っているデータを整理しました。
ブログの収益分布の現実
日本アフィリエイト協議会の調査*によると、いわゆるブロガーと呼ばれる人々の収益の割合はこんな感じです。
| 月収益 | 割合 |
|---|---|
| 0〜1,000円未満 | 66.2% |
| 1,000円〜3万円未満 | 約24% |
| 3万円以上 | 9.4% |
つまり、3人に2人はほとんど収益がないのが現実。
一方で3万円以上を稼げる人は約1割。10年前は2.4%しかいなかったので、昔よりはチャンスが広がっていると考えられます。
継続の壁:3か月、1年
数字以上に重要なのが「続けられるかどうか」。
- 最初の3か月で約7割が離脱すると言われています※(公式統計は未公開)
- 1年続けられる人は全体の2〜3割程度
つまり「1年続ける」だけで、すでに上位層に入ることができるのです。
ただし──1年続ければ稼げるわけではない。頑張って続けても収益ゼロ〜数千円のままという人が多数なのです。
Googleアドセンスの単価が大幅に低下
収益化が難しい理由の一つに「Googleアドセンス」の単価低下があります。以前は副業ブログといえばアドセンスが主流で、面白い記事や読まれる記事を作れば比較的容易に収益化できました。
- 全盛期:ジャンルや季節で差はあるものの、1クリック数十円〜100円超のケースも見られた
- 今:10円前後も珍しくなく、同じPVでも収益は落ちやすい傾向
- アドセンス申請が通りにくくなっている(個人の日記のような内容はほぼ却下)
つまり、アドセンスだけで副業レベルの収益を得るのは現実的ではありません。
一方でアフィリエイトは案件によって1件で数千円〜1万円になることも。効率を考えてアフィリエイトを組み込んだブログ構成が必要です。
ただし、アフィリエイトを無理に詰め込むと「広告臭いサイト」になって読者が離れてしまいます。自然に、必要な場面で提案として入れるのがポイントです。
「100日で月10万円」はほぼ幻想
ブログをはじめようと情報収集をすると「100日で10万円稼げます!」というキャッチコピーを見かけます。
正直、これは詐欺に近いか、極めて特殊な人しか実現できません。
- すでにSNSで数万人のフォロワーがいる
- もともと有名で集客力がある
- 強い既存メディアを持っている
こういう人なら短期で成果が出ますが、一般の人には当てはまりません。逆にこうした広告が多いのは「稼げない人が多い」という裏付けでもあります。
ここまで読んで「それでもやってみたい人」へ
ここまで副業ブログの現実を見て「今からはじめるのは厳しいな…」と思った人も多いはずです。
それでも挑戦してみたいと思うなら、まずは3か月続けることを目標にしてください。結局のところ、地道にコツコツ続けることが収益化への一番の近道になります。
- 毎日更新にこだわらず、週1でもいい
- 好きなテーマを混ぜて書く
- 日々の数字に振り回されず、月ごとに振り返る
ある程度記事がたまるまではストレスがたまらない程度に更新してください。はじめはアクセスも少ないのでアフィリエイトもほどほどで構いません。「1年続けられた」時点で、すでに全体の上位層に入っています。収益化はそこから考えても遅くありません。
どんな方向で記事を書くかわからないという人は、まずはA8.netに登録してアフィリエイト案件をのぞいてみましょう。案件をヒントに「どんな記事を書けばいいか」のイメージもわいてくると思います。
まとめ
- 最初の3か月で7割が離脱、1年続くのは2〜3割
- 収益ゼロ〜1,000円未満が66%、3万円以上稼げるのは9.4%
- アドセンス単価は10年前の1/10以下。今はアフィリエイトが現実的
- 「100日で月10万円」は幻想。長く続ける人が結果を出している
- まずは3か月を目標に、地道にコツコツ積み上げよう
出典
- 日本アフィリエイト協議会「アフィリエイト市場調査2023」
(2023年11月24〜27日、有効回答1,000名。サイトやブログを持ちアフィリエイト広告を掲載している人を対象) - 過去調査(2013年)の比較データも同協議会公開資料より
- 継続率(3か月・1年)は公的データなし。
複数の運営者集計・独自調査の傾向値で「3か月で7割離脱」とされている※
※ 公的統計ではありません。あくまで目安の参考値としてご覧ください。