財布や現金を落とすと大変なことになりますが、実際に警視庁の統計を見ると、もっと身近な小物やガジェットの方が数としては多く落とされています。証明書類やICカード、スマホやイヤホン、そして傘。どれも普段の生活に欠かせないものばかりです。

証明書(免許証やマイナンバーカード、保険証)は財布に入っているので必然的に落とし物の割合は上がりますが、スマホやイヤホンは財布とは別に持ち歩いていることが多く、注意が必要です。


東京都の落とし物統計(令和6年)


種類 件数 割合
証明書類(免許証・保険証など) 約83万件 17.5%
有価証券類(ICカード・商品券など) 約46万件 9.7%
衣類・履物 約44万件 9.2%
約36万件 7.5%
電気製品(スマホ・イヤホンなど含む) 約35万件 7.3%

この上位5品目だけで全体の 約51%。残り半分近くは、以下のような多様なカテゴリーに分散しています。

  • かばん・袋類:ハンドバッグ、リュック、紙袋など

  • 貴金属・装身具:指輪、腕時計、アクセサリー類

  • 趣味用品・文具:書籍、楽器、筆記用具など

  • 鍵類:自宅や自転車の鍵

  • その他小物類:ハンカチ、化粧品、飲料ボトルなど

つまり「よく落ちるもの」は傘やカードに限らず、日常で持ち歩くありとあらゆる物が対象になっています。


スマホやイヤホンが増えている背景

電気製品類に含まれるスマホやイヤホンは、特に落としやすい小物です。

  • スマホ → 飲食店やトイレでの置き忘れが多い

  • イヤホン → ワイヤレス化で小型化、耳から外れやすくケースも小さい

実際に調査でも「ワイヤレスイヤホンは落としやすい」と答えた人が4人に1人以上という結果も出ています。普及が進むにつれて落とし物件数を押し上げている可能性があります。


証明書類・ICカードはリスク大

  • 証明書類(免許証、保険証、学生証など)は年間83万件。件数では最大。紛失すると再発行の手間だけでなく、不正利用リスクもあります。

  • ICカード類(Suica、PASMO、商品券など)も約46万件。定期券を落とすと金額的損失が大きく、悪用される可能性もゼロではありません。


傘や衣類は「気軽な落とし物」

  • は年間36万件。雨がやんだ後の置き忘れや、電車内で忘れるのが典型例。

  • 衣類・履物は約44万件。上着を飲食店や電車に置き忘れることが多い。


金銭的被害は少なくても、件数ベースでは非常に多く「ちょっとした不注意」が数字に表れています。


落とさないための工夫とグッズ

落とし物を防ぐには「落とさない工夫」と「落としても探せる仕組み」が重要です。

  • スマホ → ケース+ストラップ、落下防止リング

  • イヤホン → ストラップ付きケース、カラビナでバッグに固定

  • ICカード → ネックストラップやパスケース

  • 全般 → スマートトラッカー(AirTagやTile)で位置確認


カード型のAirTagはこちら。使わないカードを増やすよりこのカードで紛失時に備えましょう。
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小さなタグ型で、キーチェーンをつけておくタイプはこちら。スマホや車や家のキーなどに。

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まとめ

  • 東京都では年間440万件の落とし物があり、現金以外でも証明書類・ICカード・スマホ・傘などが多数を占める

  • 上位5品目で全体の半分、残りも「かばん」「鍵」「貴金属」など日常生活に直結する物が多い

  • キャッシュレス化や小型ガジェットの普及で、スマホやイヤホンの落とし物はむしろ増えている可能性がある

  • 「落とさない」「落としても探せる」備えをしておくと安心


注意点

本記事の数字は警視庁統計をもとにした目安です。実際には届けられない落とし物も多く、必ずしも戻るとは限りません。また、落とし物を悪用した詐欺や偽サイトには十分注意してください。


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