浅草寺のおみくじは凶が30%?大吉確率とおみくじの起源を解説
おみくじを引くときって、やっぱり大吉を期待しますよね。特に新しい年の始まりや人生の節目に“大吉”が出れば、その後の自分の未来が一気に明るくなる気がします。でも、現実はそう簡単じゃありません。
浅草寺でおみくじを引いたことがある人なら『あれ、また凶だった…』なんて経験があるかもしれません。実は浅草寺のおみくじは凶が約3割、大吉は1〜2割程度といわれています。つまり、期待とは裏腹に、けっこう厳しい結果が出やすい仕組みなんです。
でもこれは浅草寺だけの特徴ではなく、神社ごとに大吉や凶の割合は大きく違います。観光地では大吉が多めに設定されることもあれば、そもそも吉凶をつけない神社もある。なぜこんな違いがあるのか——そこには“おみくじの起源”に関わる歴史が影響しているのです。
なぜおみくじといえば浅草寺なのか
お正月に最も多くのおみくじが引かれている場所のひとつが東京・浅草寺です。観光客にも人気で、テレビや雑誌でもよく取り上げられます。
実は浅草寺のおみくじは凶が約3割と多めで有名です。良い結果だけではなく、厳しい戒めを授かる体験が特徴的で、これが話題性につながっているのだと思います。凶が3割というのはやや高い印象を持ちますが、実は「おみくじの元祖」を考えると決して高い割合ではありません。
おみくじの起源と元三大師
おみくじの始まりは平安時代、比叡山延暦寺の僧侶 良源(912〜985年)。正月三日に亡くなったことから「元三大師(がんざんだいし)」と呼ばれました。
彼が作った「元三大師御籤(みくじ)」が全国に広がり、現代のおみくじの基礎となりました。
その配分例(100本)は以下の通りです。
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大吉:16本
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吉:35本
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中吉:5本
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小吉:4本
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半吉:5本
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末吉:6本
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末小吉:3本
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凶:30本
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大凶:4本
つまり、大吉は16%、凶系は34%とかなり厳しめ。この「凶が多い」伝統が浅草寺などに受け継がれているのです。
吉凶のランクと順序
ここで、半吉や、末小吉といった聞きなれないランクがでてきました。神社ごとに種類は異なりますが、一般的な並びは以下の通り:
大吉 → 中吉 → 小吉 → 吉 → 半吉 → 末吉 → 末小吉 → 凶 → 大凶
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「半吉」や「末小吉」は今は珍しく、多くの神社では省略されています。
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ただし浅草寺では今も引けるため、訪れた人が驚くこともあります。
神社ごとの違い
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浅草寺(東京):大吉17%、凶30%。観光客人気と厳しさが両立して有名に。
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観光地の神社:大吉を3割以上にして「当たりやすく」している場合もある。
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鶴岡八幡宮(鎌倉):凶や大凶を含め、戒め重視の配分とされる。
まとめ
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一般的な大吉確率は10〜30%前後。
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浅草寺が有名なのは「凶が多く残る元三大師の伝統」によるもの。
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吉凶のランクは神社によって異なり、半吉・末小吉がある所も。
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大吉狙いで神社を選ぶのも一つですが、おみくじ本文の教えを受け止めるのが本来の活かし方です。
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