節約家を名乗るなら、水パスタは必須スキルといってもいいくらいです。

実際にやってみると「もちもちして生パスタみたい」と感じる人も多く、節約術でありながらちょっと楽しい裏ワザでもあります。

この水パスタをもっと楽しむために、標準ゆで時間と吸水時間(いわゆる“水没時間”と呼ぶ人もいます)の関係を表にまとめました。
パスタ好きの方なら頭に入れておきたいキーワードはこれです。


標準ゆで時間 × 3〜4倍 → 夏と冬(水温)で微調整!

データ紹介(標準ゆで時間)

まず、一般的な乾燥パスタの太さと標準ゆで時間は次の通りです。メーカーによって若干の違いはあれどおおむねこのくらいとなります。いろいろ覚え方はありますが、小数点以下+1分みたいな覚え方がいいですかね。

  • 1.4mm → 約5分

  • 1.6mm → 約7分

  • 1.8mm → 約9分

  • 2.0mm → 約11分


太さと季節別の吸水時間(推定)

水パスタは標準ゆで時間の3〜4倍を目安に吸水させるとよいとされています。それを踏まえると以下のような表が出来上がります。ポイントとしては、水温によって吸水速度が変わるということです。水道水の温度は大きく変わりませんが、室温だと以下の表を参考に夏と冬で調整する必要があります。


室温に放置しておくのはちょっと…という方は冷蔵庫保存がおすすめです。こうすると季節を気にせず水パスタを楽しむことができます。

太さ (mm) 夏(25℃前後) 冬(10〜15℃) 冷蔵庫(5℃前後)
1.4(5分ゆで) 約13分 約28分 約55分
1.6(7分ゆで) 約19分 約34分 約60分
1.8(9分ゆで) 約27分 約42分 約75分
2.0(11分ゆで) 約33分 約48分 約85分

目安値です。水温や銘柄で変わるため、実際の仕上がりに合わせて±5分程度調整してください。


感覚的には、太さにかかわらず1時間程度冷蔵庫に入れて、あとは温めながらゆで加減を調整するのが良いと思います。なお、冷蔵庫に一晩以上置くと食感が悪くなりやすいため、おすすめしません。

光熱費の節約効果

さて、おいしい水パスタの作り方もわかった。肝心なのはどのくらい光熱費を節約できるかということです。ざっくりの試算だと
  • 通常ゆで(7分茹で):ガス代 約14円

  • 水パスタ(浸水+2分茹で):ガス代 約4円

1回あたり約10円の節約です。。。。

う、うーん。これなら普通にゆでたほうがいいかもしれない…。ただこれは一食分の節約なので、大家族だとか、月に何度も食卓にパスタが登場すると年間では10,000円以上の節約につながります。

特に夏は調理中に部屋が暑くならないというメリットも大きいですね。


耐熱ボウルがあれば、冷蔵庫で吸水させた後そのままレンジで温められます。

補足・注意点

  • 吸水が短すぎると芯が残ります(目安時間の半分以下はNGです)

  • 長すぎるとドロドロになり風味が落ちます(特に一晩放置はおすすめできません)

  • ちょうどいい吸水時間を探すのが一番のポイントです

まとめ

水パスタはちょっとした手間で光熱費を節約できる調理法です。
太さと季節(水温)を意識して水に浸ければ、ガス代は約1/4に、調理中の暑さも軽減できます。
忙しい日の準備や夏の暑さ対策として、ぜひ活用してみてください。

注意事項

ここで紹介した数値は実験や体験談をもとにした推定値であり、公式なデータではありません。実際の水温や家庭の環境によって差が出るため、試しながら調整するのがおすすめです。